砂川闘争

木曜日は唐木田駅。爽やかな朝と言いたいが、やっぱり早朝は少々冷え込む。寒さで手が久しぶりにかじかむのを息で温めながら、いつもの様に6時30分駅頭スタート。今朝の新聞各紙一面は集団的自衛権についてだ。この問題、非常に微妙だと思う。解釈の仕方は人それぞれ。政党や政治家個人の見解もまちまちだ。かつて今から約60年ほど前、立川の米軍基地(現昭和記念公園)の拡張工事をめぐって、地元住民による反対派と容認派が激しく争ったいわゆる「砂川闘争」があった。地裁においては基地拡張に反対する住民側の勝訴になったが、容認派が上告した結果、最高裁ではその判決が翻って容認派が勝訴するという結末になった。当時の最高裁の判断を簡単に言えば、「そもそも日本の領土内に米軍基地があること自体、集団的自衛権を認めているようなもの」といった判断であったと認識している。今回の集団的自衛権を認める人たちは、この事例を基本のひとつとしているようでもある。一方、反対派は「憲法九条があったからこそ、日本は平和国家でいられたのだ」と力説する。うーん、どっちも今ひとつピンとこない。そもそも砂川事件の最高裁の判断も国の圧力があったようにも感じるし、憲法九条を呪文のように唱えたから日本は平和であるなんて言うのも、どこか後付けのような気がするし・・・。憲法問題は難しすぎる。やっぱり足元の政治から始めようと思った、そんな今朝はおかげさまの2502回目。

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