ネット選挙解禁

木曜日は唐木田。今朝もマイクは控えて選挙のお礼立ち。そんな静かに謝辞を伝える姿に気軽に反応してくださる方々も多い。来週から参議院選挙が始まるが、できるだけご迷惑にならないよう活動していくつもりだ。一方、いわゆる「ネット選挙」が7月の参議院選挙から解禁されようとしている。これまで、街頭演説やビラ配り、電話かけが中心だった選挙運動がどのように変わるのか、有権者にどんな影響を与えるのか今から関心がある。しかし、このネット選挙にも光と影がある。最大の「光」は政党や候補者がお金を掛けずに政策などを有権者に伝えられることであり、比較的投票に行かないとされる若者に関心が高まる可能性がある点だ。一方、「影」としては何と言っても候補者への誹謗・中傷だろう。加えてネガティブキャンペーンも広がる可能性がある。また、パソコンを使いこなせない高齢者への対応が不十分になりかねない点も忘れてはいけないだろう。つまりネット選挙とは、その利便性を持って政治と有権者の距離を縮めることではあるが、その前に本質的にはそれを使いこなす「人間」そのものが試されているという事ではないだろうか。つまり、見方によってはネット選挙の解禁とは日本の民主主義の成熟度を試されていると言っても過言ではないようにも思う。「政治家は本音を語り、有権者は本物を見極める」。そんな本質を逸脱して両者がポピュリズムに走らぬよう心しなければならないのではないだろうか。そんな少々心配な今朝はおかげさまの2318回目。

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