はだしのゲン

水曜日は聖蹟東口。薄曇りの今朝は少しだけ過ごしやすい。昨日のようなことがあると困るので、万が一のことを考えて日頃あまり履いていない靴を車のトランクに放り込んでいざ出発。駅前にはたぶん(?)朝まで飲んでいた若者男女が数名がたむろしている。若いって良いなあ、でもこの若者たちは68年前のことをどの程度知っているのだろうか?などとと思いながら、いつものように6時30分駅頭スタート。何でも、松江市の教育委員会では「はだしのゲン」を描写が過激だという理由で市内の全小中学校で教師の許可なく自由閲覧をできなくしたそうだ。「はだしのゲン」はご存じの通り、漫画家の中沢啓二さんが自身の被爆体験を描いた漫画で1973年から連載がスタート。原爆被害を伝える貴重な作品として世界中で平和教育の教材として広く使われているものだ。確かに過激な描写という中には、日本兵による暴行シーンなどもあり、慎重な扱いをしなければならない点はもっともなことではある。しかし、現在のネット社会では子供たちの間ではもっともっと過激な描写が当たり前になっていることも事実だ。それよりも、このような貴重な実体験を子どもたちが知る機会を、大人のつまらない判断で消し去ってしまって良いものなのだろうかと思う。戦争と平和・そして原爆について考えさせる機会を子供たちが失うことの意味の方がよほど大きいはず。真実を伝えることは決して間違いではない。そんな今朝は2350回目。

“はだしのゲン” への1件のコメント

  1. 近藤 昇 より:

    はだしのゲンを取り締まる松江市は可笑しい、小泉八雲が泣いてます。

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