怒りの朝

水曜日は聖蹟東口。小雨の朝だ。今朝のニュースによれば、結局企業の「機械や設備にかかる」固定資産税の減免の検討は、年末の税制改正に持ち越すことになったようだ。そもそもこの案は企業の投資意欲を促そうというものだが、GDPの押し上げになる一方で地方税の減収にもなるため、一部市町村長などからは反対の声が上がっていた。また、この案件に関して経済産業省は前に進めたがっているが、地方を統括する総務省は同税に関して渋っていたことも事実。両省から出てくるそれぞれの試算もバラバラで、経済産業省は国家としてのメリットを打ち出し5年間で4兆円の効果(減収は1兆円位)をあげるが、総務省はプラスマイナスゼロを発表するなど、我々にはよくわからない状態でその「ズレ」が明らかだ。多くの首長が言うように、このずれを埋めて正確な資産が出てこない限り判断はできない事も事実だ。各省庁はしっかり国民に説明しなければならない。しかし、国家的・中期的見地に立っていえば、そもそも償却資産に固定資産税を課しているのは国際的にみても日本だけでもあり、それが国内の投資意欲をそいできていることも本当の話だ。ここは慎重に構えて判断するべきだろう。パフォーマンスは勇み足のもなる。そんな少々怒れる朝は2373回目。

“怒りの朝” への1件のコメント

  1. 近藤 昇 より:

    本当に日本は世界から遅れる

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