コンパクトシティって

木曜日は唐木田駅。この駅はほとんどの方々が電車の時間に合わせて家を出るためか、人の波が定期的に表れる典型的な住宅地の駅だ。「まだカイロは着けないぞ」って、なぜか意味のない強がりを心の中でつぶやきながら、6時25分に駅に立った。最近、この駅を使う有名私立大学・付属女子中学生(たぶん)たちが良く挨拶をしてくれる。からかわれているのか、まじめに励ましてくれているのかわからないが(そこがオジサン化した証拠?)、なんだか照れくさくもあり、嬉しくもある。ところで、最近コンパクトシティという言葉を良く聞くようになった。1970年代にはやった街づくりのコンセプトだが、最近はスマートシティとかエコシティなどという発想とともに、再び脚光を浴びているようだ。国土交通省も推奨しているらしい。全国的に地方自治体の財政が悪化する中、高度成長期に作られた公共施設の再編が叫ばれ、拡大した施設をコンパクトにまとめようといった発想なようだ。しかし、良くも悪くも時間をかけて広がり、コミュニケーションが成熟した街には、必ずしもマッチしない事例も起きているようだ。街づくりのリセット化はとても難しい。山を切り開いて作ってきたニュータウン開発のようなわけにはいかない。基本は楽しく明るい未来像と、厳しい現実を包み隠さずデータで示すことから始めなければならない。道のりは長い。でも、逃げられない。そんな決意の朝は2402回目。

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